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麦わらふっくんの畑の真ん中から
 
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毎日田んぼに出るふっくんが、丹波・農業・世界を、時にはグローバルに、
時にはローカルなメッセージを送ります。

情報提供 丹波市春日町 婦木農場さん 

麦わらふっくんの畑の真ん中から 

 〜 5、ことわざを知る 〜

 

新しい年を迎え、また新たな気持ちで今年も農業に取り組んでゆきたいものです。

さて、今年はいぬ年。昔から、「サル、トリ荒れてイヌぬくい(ゆるむ)」といいます。

思い起こせば一昨年は、台風が何度も襲い、荒れ狂った一年でした。

昨年は、台風被害は少なかったものの、夏は、日照りで、秋も気温が高く、

畑は虫が多く、マツタケは不作で、いまひとつ落ち着いた気候ではありませんでした。

昔からの言葉通りだと、今年は気候が安定した年になるのだけれども・・・

昔からのことわざや言い伝えといったことは、一般にはあまり評価されないのかもしれませんが、

農業の世界では大変役に立つのです。

しかも、それが生物学的に裏打ちされていることが多く、

昔の人の知恵に感心させられることがよくあります。

昨年の秋などは、「里は豊作だと山は不作」という言葉通りになっていました。

また、春先などでは、柿の芽が吹いたらごぼうのタネをまくとか、

桜が咲いたらとうもろこしをまくなどの言葉があり、これは、気温や地温と発芽の

温度などとの関係を表しており、我々農業者が、カレンダーを頼りにするのでなく

自然の現象を頼りにしていくことを教えていることがらです。

また、かまきりが、高い位置に卵を産み付けると大雪になるといった生き物の様子で

知るといったことも、昔の人は、よく観察しているなあと感心してしまいます。

つまり、自然のなかで、自然と共に生きてきたからこそ、ことわざが生まれたのであり、

自然と共に生きていく上では、そういったことを知ることは、必要不可欠なことだと思うのです。

是非、そのようなことにも目を向けて暮らしていきたいですね。

 

 

 

 

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