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麦わらふっくんの畑の真ん中から
 
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毎日田んぼに出るふっくんが、丹波・農業・世界を、時にはグローバルに、
時にはローカルなメッセージを送ります。

情報提供 丹波市春日町 婦木農場さん 

麦わらふっくんの畑の真ん中から 

 〜 15、消防団 〜

農村に住んでいると、いろんな組織に入る事になる。

今回はその中でも、全国の農村にある若者の防災組織「消防団」について書くことにした。

「消防」と聞いて、あの酒ばっかり飲んでやかましい組織かと思われる人があるかもしれない。

しかし、実際はそんなことはなく、丹波市春日支団などは詰め所で酒を飲まない、

置かないことにしているくらいだ。

サイレンが鳴れば何をおいても飛び出して行く。

規律を守り、ボランタリティな精神のもと、地域住民の生命と財産を守るために日夜、

活動をしているのだ。

台風のときなどは、自分の家をほったらかしにしなくてはならない。

夜通し警戒にあたったり、土嚢積みなどたいへんな作業となる。

また、行方不明者の捜索をすることもあるのだ。

ムラには、なくてはならないこの「消防団」も、最近はなり手がなかなか見つからないのが現実である。

実際、若者がムラにいない、いても夜勤が多かったりして断られるケースが多い。

また、活動が割りに合わないということを理由にする人もある。

ある年の新入団の研修会で、いきなり「退職金はいくらもらえるんですか?」と質問した者が

いたのには驚かされた。

昔は、消防の法被を着ることがムラの若者にとっての誇りであった時代もあったと聞く。

地域のことは地域の者が守っていかなければならない。

私が20年の消防団の活動の中で、一番心に残っているのは、台風で大水が出始めた頃、

一人でトラックに土嚢を積んで、村の中を回っていた時のことだ。

ある老夫婦が、私を見つけて、「ああ、消防さんが回ってくれよってやさかい安心や。」といってくれたのだ。

これこそ、「消防」の本質ではないだろうかと思った。

地域の消防とはかく在りたいと感じたものだ。

年末警戒、初出式と消防団員の皆さんには、ご苦労様ですが、

地域の人に安心を与えられる組織こそ、求められている消防の使命であるでしょう。

まさに消防団員としての誇りを持ってがんばってください。がんばれ!丹波の消防団!!!

 

 

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