毎日田んぼに出るふっくんが、丹波・農業・世界を、時にはグローバルに、
時にはローカルなメッセージを送ります。
情報提供 丹波市春日町 婦木農場さん
麦わらふっくんの畑の真ん中から
〜 丹波のイメージ 〜
ふるさと丹波、わたしは、この地で生まれ育った百姓です。
日々、野良で耕し続けています。
今耕している畑を、親父たちも祖父母たちも、またそのおじいさんたちも耕してきたのです。
一鍬一鍬、汗してきたものであり、それを私たちも耕し、作物を作っています。
いわば、先祖からの財産の上に、今の私たちの暮らしがあるのです。
丹波というブランドもいわば、その財産です。それを活かすのは、
今を生きる私たちの役目であり、それを、次の世代に受けつないでいくのも
私たちの役目であります。
ところで、丹波ブランド、それって何でしょう?
黒豆、まつたけ、栗、小豆、ぼたん鍋・・・こういったものは、
特産品であるのですが、そのものがブランドそのものではないと考えます。
この丹波が都市開発され、山が削られ、ニュータウンになってしまうと、
丹波といえるでしょうか?
確かに地名は丹波でありましょうが、今の丹波からくるイメージとは
、
かけ離れているといわざるを得ません。
丹波が丹波でなくなるのです。
そうなると、まつたけ、栗をいくら作っても、価値は薄らいでしまいます。
やはり、緑の山々、奥深い丹波の森、里山、そこに暮らす人々の営み、自然の営み、
あらゆる要素があいまって、丹波を形作っているといえるでしょう。
丹波ブランドとは、そのような自然景観、人の営み、そこからつくられた文化や
ふるさとを思う心など、いろんな要素があいまって、総合的に評価され、
形作られているものだといえるでしょう。
それを活かすも殺すも、今を生きる私たちであることを自覚し、
今、丹波人の一人として何ができるか考え、暮らしていきたいものです。
このシリーズでは、畑のまん中から、丹波を、農業を、社会を、
世界をグローバルに、ときには、ローカルに愛をこめて語っていきたいと思っています。
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