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Bigムンムンのちょっと役立つ東洋医学

生活に身近な食養生


Bigムンムン

  前回は、『効あるものには毒がある。』体によいと言われ効果があるものには、反面必ず毒、つまり害があるのでとりすぎに注意し、また、ひとつの有効成分だけでそのものの良し悪しを判断するのはちと早計であることをお話しました。
今回は具体的な身近な食べ物の例を挙げて、東洋医学的に解説してみましょう。
『玄米』は非常に薬効の強い食べ物です。どちらかと言うと食品より薬に近いと言っても良いかもしれません。それほど効果があります。その一例を挙げます。
水俣病をご存知でしょうか。水俣病は、チッソ水俣工場がメチル水銀を含む排水を36年間にわたって水俣湾に流したため、不知火間沿岸で魚介類を食べ続けた人々に発生した大規模な有機水銀中毒事件です。メチル水銀は、脳などの中枢神経を破壊するだけでなく、内臓にも影響します。濃厚汚染により、短期間に死亡した例や母親の胎内で被害を受けた胎児性水俣病も発生しました。
熊本の水俣市で起こったメチル水銀中毒、しかし不知火湾で同じ魚介類を同じように食べたのに水俣病にならなかった人たちがいます。その人たちは玄米を主食として毎日食べていました。玄米には体に有害な重金属(水俣病の場合、メチル水銀)や金属を体外に排泄する働きがあります。そのため玄米を常食とした人たちには発病せず、発病しても軽度で済んだのです。『玄米』のすばらしい”薬的”効果です。
それではそんなすばらしい『玄米』をみんな毎日食べて、健康になればよいと言うことになります。ここで『効あるものには毒がある。』です。金属の体外排泄を促す『玄米』は体に必要なCa(カルシウム)やFe(鉄)も排泄しその結果、骨粗しょう症や貧血の傾向が出たりします。また、玄米は消化が悪く胃を通過するのに約8時間かかります。ちなみに米は4時間、麦は2時間です。ですから昔の人のようなしっかりした顎でゆっくりと良く咀嚼し甘みを感じて食べなければ胃腸障害を起してしまいます。玄米食は一日二食が原則で、忙しくそして良く噛まずに汁物で流し込む食事をする現代人には常食とするのはあまり向いているとはいえません。『玄米』にはそんな両刃の剣的なところがあります。
しかし、現在の海洋汚染、食物連鎖による重金属の体内蓄積、魚介類を多く食べる私たちには、とても気になるところです。週に1〜2度、家族でゆっくり玄米食というペースが良いでしょう。その時は、海藻類をいつも以上にしっかり採ってくださいね。
そうそう、春菊や菊菜にも排泄効果があります。寄せ鍋に入れるのは先人の経験・知恵ですね。横にはねずにしっかり食べてくださいよ。


   

なぜか、東洋医学に詳しいBigムンムン。おいしい
ものを求め、全国中をかけめぐっていたら、いつの
まにやらぷくぷくと・・・
現在は、丹波のうまいものを食べ歩く毎日。
味覚の秋は特に大好き。
(出没地 料亭 居酒屋 焼肉屋 など)

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