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丹波のすがた

 

 


自然環境・気候・
地理

 丹波は、兵庫県中東部と京都府西部、大阪府能勢町と高槻市の一部にあります。この中でも篠山市丹波市(兵庫丹波)は、海抜100〜200メートルにあり、加古川・武庫川・由良川の源流域でもある、山に囲まれた美しい地域です。

 
丹波で有名な自然現象は、「丹波霧」と呼ばれる、秋口から初冬にかけて、夕方から朝方まで一面を覆う深い霧が挙げられます。丹波では一年を通し、昼夜の寒暖差が激しいですが、これは盆地特有の放射冷却による夜間の気温低下によります。

  丹波の黒豆や山の芋など、特有の農産物が高い評価を受けるのは、昼夜の寒暖差が激しいからです。丹波霧も、この夜間の気温低下により発生します。

  また、このため、丹波の夏は、日中は都市部より2〜4度程度、夜間は4〜7度程度、気温が低いことが多く、特に夜はクーラーがなくても過ごせるくらい(25度前後)の温度の日が多いです。

そのため近年、定住の田舎暮らしのみならず、避暑地・別荘地としての評価も高くなっています。    
                   

   丹波霧 (写真提供 上井様 日本写真協会 )

 

 

 

文化・芸術・伝統

 丹波は古くから祭り・工芸など伝統文化が大切にされ、今に継承されています。

また、丹波には様々な祭りがありますが、写真は氷上町成松で毎年8月23・24両日に開催される「愛宕祭り」です。

 江戸中期、飢饉や天災、火事の頻発などを憂えた住民が、鎮火と五穀豊穣の願いから京都の愛宕神社の分社を成松に設けたのが由来です。23日に護摩供養が行われ、24日が大祭日です。

 見どころは、豪勢かつ絢爛な花火と、人物や風景などを造る「成松の造り物」です。これは一種類の材料のみで作るのが特徴で、成松独特の伝統文化となりました。

 

 

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