「土をいじりたい」「畑仕事をしたい」そんな憧れをもって田舎暮らしをされる方が多い中、今回紹介する清水さんは「土いじりのない」田舎暮らしを実践されている。
25年のサラリーマン生活、17年の薬屋経営を経て4年前、地元の不動産屋さんの紹介で篠山市に夫婦で移り住んでこられた。
清水さんの趣味は「木彫り」。作品作りのための工房を自宅に併設し、そこで毎日、彫刻刀を使って木を彫る生活を送っておられる。
「今が一番いい」と語ってくれる清水さんに、「田舎でのお付き合いとか大変でないですか?」と尋ねると「あまり難しい事は考えず、気軽にあいさつをしっかりし、かまえたりせえへんだら全然問題ない」と語ってくれた。
事実、ご近所の方とも仲良くされ、土いじりをしないのに、お隣さんから新鮮な野菜を頂いたりし、田舎を満喫されている。
定年になってから、新天地(田舎)へ移るのは、いろいろな不安もよぎりそうなものだが、「迷うんやったら、のちのちもずっと迷う、決めてしまえばたいした事はない」と語る清水さんを見ていると、どうやら田舎暮らしの問題は『環境』ではなく『自分』次第で良くもなり悪くもなる。そんなことを感じさせていただいた。 |