展示場訪問
「5年後、10年後が楽しみな家ですね」
丹波市春日町に本社がある「吉住工務店」の新しい住宅展示場に行かせてもらったときの率直な感想だ。
兵庫県を主とした国産の木材をふんだんに使用し、美しい木目が、いたるところで見受けられながらも、どこか落ち着き、どこかおしゃれな家に出会った。
玄関から入ってきてすぐに、やわらかな木の色が目に飛び込んでくる。いつも見ている、新建材のフローリングの家なら、「きれーなー」の一言で終わってしまうのだが、この家は、どこか心のやすらぎと安心さを感じさせてくれる。
間取り
今回のエアパス工法「丹波四季の家」の特徴の一つに、「間取り」がある。不要に空間を仕切らず、吹き抜けを居間に取り、広々と住めるようになっている。そしていただいたパンフレットに感動的な文章が掲載されていた。
『最近の家庭では、子供たちに個室を与えることが多いようです・・・・がホントに個室は必要なのでしょうか?子供たちには、両親や祖父母、兄弟のふれあいの方が、大切ではないでしょうか?さりげないコミュニケーションが、のびのびと感情豊かな子供を育てるものと思います。・・私たちは住まい全体を子供部屋と考えて、家族のスムーズな交流の中から子供が成長していくことが望ましいと考えています』 -丹波四季の家パンフレットより-
末永く住んでもらいたい、そして「幸せに」に住んでもらいたいという想いがあるからこそ、この家に住む人の要望に応える家ではなく、ここに住む家族のことを考えた提案を行っているのが、素晴らしいと感じる。
将来が楽しみ
「はしらーのきーずーはおととしのー」。この歌を思い出させるように、これからつくであろう傷一つ一つに物語ができ、その傷について語りあう家族団らんの風景。冒頭の「5年後10年後が楽しみ」という言葉。自然のままで、何も細工されていないように見える床や柱の木が、今後どういう風に変化していくのかが楽しみだということを意味している。
一番新しい「今」ではなく、この家に仲のよい家族が住み、家族団らんが生まれる。そんな光景が眼に浮かぶ将来楽しみな家、それが丹波四季の家である。
(文 西垣健太郎)
吉住工務店
http://www.yoshizumi.com/
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