パラグライダー飛行の醍醐味は「上昇気流にのる」こと。
しかし、見えない気流に乗ることはまさに雲をつかむような話のように思える。
気流の変化は見えるものを利用し、その流れを想像すれば見えてきます。
その中で簡単なものは「雲」です。
雲にもいろんな種類があって、大きく3つにわけると、巻雲、積雲、層雲になります。
上昇気流の目安で使うのは、積雲。シュークリームのようなモコっとした雲で、山脈に沿ってできたり、海風と山風がぶつかってできる雲の列などさまざまな状態で発生します。
もこもこしている形は上昇気流が上へ横へとふくらんでいる様子。逆にしぼんでゆくこともあります。積雲の雲底の高さはその日の気象などで変化し、平均して、春と秋は1500〜2200m、夏は1000m〜1500m、冬は900m〜1300mぐらいにあります。気象条件によって変化します。
しかし、積雲は時に、夏の典型的な「積乱雲」まで発達することがあり飛行するには危険な状態になります。
具体的には、強烈な上昇気流、下降気流、突風、降雨、雹、落雷、などの危険性を含んでおり、とてもフライトできる雰囲気はありません。そんな危険な雲を地上で観察していると興味深いことがあります。
1. 積乱雲が近づくと風が穏やかになる。
2. 雨が降り出すと冷たい風が吹く
3. 積乱雲が通過すると風向きが変わり、乾燥した空気が流入する。
必ずこのようになるとは限りませんが、空で起きている壮大な現象に興味を持つと見上げる空がかわるかもしれませんよ。
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