オペラ「おさん茂平衛」への道のり

第6話 おさん茂兵衛フェスティバル 第二弾
 



 

地元に「おさん茂兵衛」を再認識して頂く取り組みとしての「おさん茂兵衛フェスティバル」第二弾は「講談で聞く おさん茂兵衛」。
篠山鳳鳴高校出身の講談師「旭堂南左衛門さん」の力をお借りし、講談を手がけるシナリオライターの協力を得ておさん茂兵衛の創作講談は出来上がったが、高校で上演しょうと言う案をめぐり皆が頭を悩やませた。
資金の無い私たちのすべての事業は、PRと資金獲得を目的で進めてきたが、高校で上演となると資金稼ぎどころかすべて出費となる大赤字を覚悟しなければならなかった。しかし、日本語が乱れている今、美しい日本語の語りだけで情景や人の心を伝え感動を与える講談は、是非若い人に聞いてもらうべきであるとの結論に達した。
「そうやー、青少年健全育成への投資やー!」と、太っ腹な割には資金が足りず、南左衛門さんの母校の篠山鳳鳴高校と、おさんの森近くの柏原高校の2会場の上演となった。
運営についてはそれぞれの高校にお任せ。篠山鳳鳴高校は“ようこそ先輩バージョン”、柏原高校は前座に“吹奏楽、コーラス”を盛り込むなど両高校が趣向をこらし、私たちを招待してくれた。
その運営の素晴らしさと、どちらの高校生からも「講談が面白かった」と聞き、「太っ腹になって良かったね」と、笑いの中でみんなが胸を熱くした。
考えてみれば、私を含めメンバーのほとんどが講談を聞いたことが無い。それなのに創作講談を上演したのだから、やっぱり人生は実に面白いと思う。

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おさん茂兵衛DEたんば実行委員会
企画運営委員長
浅倉陽子

 
 
 
 
             
 
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